矢板市富田|建売住宅が出来るまで(2)【基礎工事編】
この記事は、『建売物件はどのような工程で作っているの?』という疑問にお答えする〝建売住宅が出来るまで〟のシリーズ投稿(全8回)となります。
第2回目は【基礎工事編】として『地盤改良』から『コンクリートの打設』までの工程を、弊社にて実際に建築した時の内容を基に、ご説明させていただきます。
基礎工事
〝基礎〟というのはその建物を支える土台の部分のことをいいます。
この〝基礎〟には『家の重さを安全に地面に伝える』『地盤の沈下又は変形に対して上安全な構造耐力にする』というとても大切な役割があります。この土台を作る工事を「基礎工事」と呼び、 家を新築する際とても重要な工程となるのがこの「基礎工事」となります。
今回は『地盤改良工事』『背筋』『コンクリート打設・仕上』に分けてご説明していきます。
地盤改良工事
こちらは厳密にいうと基礎工事の前に行う工程となります。
建物の沈下を防ぐために堅固な支持層まで、ピュアパイル工法という手法を用いて施工します。今回弊社の建物では41本施工致しました。
上の写真の様にボーリングにて穴をあけていきます。
掘削ロッドでボーリングをしていき支持地盤まで到達した後、先端よりセメントを吐出しながら掘削ロッドを引き上げていきます。
その後すべての柱頭レベル(高さ)を合わせて、充填したセメントが固まったら完成となります。
この工事で、地下の固い支持地盤と建物基礎のベース部分とをコンクリートの棒で支えることができ、建物を安全に支えるための地盤補強完了します。
背筋
配筋は、鉄筋を配置したり、鉄筋を組み立てることを言います。配筋は基礎の底にあたる底盤(コンクリートスラブ)を先に行い、その後、基礎の縦の部分にあたる立ち上がり部分を行います。
鉄筋と鉄筋は結束線で結んで固定します。
これをきちんとしておかないとコンクリートを打設するときに、鉄筋がずれてしまい大変な事になってしまいます。
物差しの下あたりに、コンクリートのサイコロみたいな塊があります。
これはスペーサーブロックというもので、鉄筋の下に敷くことで鉄筋の下側のコンクリートの厚み(かぶり厚)を確保するとても重要なブロックです。
それから、水廻りの配管類もあらかじめ上の写真の様に確保しておきます。ここまで行い配筋が完了したら、背筋検査となります。
鉄筋の組み立ては機械などを要さず、すべて人がおこなっております。そのため配筋検査を実施し、設計図と施工現場を照らし合わせ、鉄筋の位置が間違っていないかの確認をします。
コンクリート打設・仕上
基礎立ち上がり内部の型枠やアンカーボルトなどに問題が無ければ、写真の様に立ち上がり部分にコンクリートを打設(コンクリートを枠の中に流しこむこと)します。
天端部分(一番上の水平な部分)をコテで平滑に仕上げ、しばらく養生(乾燥させる)期間をおき、コンクリートが固まれば型枠を撤去し基礎の完成となります。
弊社施工時には、車庫部分の基礎は割れ等が生じないように、かなりの厚さを確保致しました!
弊社の建売住宅では上記工程のとおり徹底した施工管理のもと、いつまでもお客様に安心して生活していただける基礎工事を徹底しております!
次回は『土台敷』から『柱・小屋組』までの工程をまとめた【上棟編】を掲載いたしますので、是非チェックしてみてください。