矢板市富田|建売住宅が出来るまで(3)【上棟日編】
この記事は、『建売物件はどのような工程で作っているの?』という疑問にお答えする〝建売住宅が出来るまで〟のシリーズ投稿(全8回)となります。
第3回目は【上棟日編】として『土台敷き』から『屋根の防水シート取付け』までの工程を、弊社にて実際に建築した時の内容を基に、ご説明させていただきます。
『土台敷き』と『上棟』
無事基礎工事が完了しました!次の工程は『土台敷き』になります。土台敷きとは、基礎コンクリートの上に土台や大引を設置していく作業です。基礎も大切な工程ですが、この土台敷きや住宅の骨組みとなる構造部分は大変大事な工程になります。
それでは『土台敷き』の流れを見ていきましょう!
土台敷き
↑の写真の青矢印部分にある黒い物が基礎パッキンとなります、基礎と土台の間に設置するもので、床下と外部の換気を目的としています。以前は基礎に換気口(長方形の穴)をあけて換気しておりましたが、今は基礎パッキン工法が主流となっています。
赤矢印部分が鋼製床束になります。大引を下から支え乾燥や収縮による床鳴りを防ぎます。束と束の間隔は910mmとします。
上棟までの工程
『上棟』は、地域や大工、工務店などによって認識の違いがございますが、一般的には住宅の建築において、柱や梁など建物の基本構造が完成し、家の最上部で屋根を支える『棟木』(むなぎ)と呼ばれる木材を取りつけることを指します。棟木を取り付けることで、建物の骨組みが完成します。建築工事の着工と完了のちょうど中間にあり、建物の形態がおおよそ整ったという段階です。
※雨が多い地域の場合だと、きちんと屋根ができるまでを上棟としているところもございます。
ここからは弊社物件の上棟日の工程の流れをご紹介いたします!
上棟までの立て方
まず1階部分の土台の上に柱を立てていきます。1階の土台から天井部にある軒桁まで通す柱が通し柱(赤丸)で、1階の土台から2階の床部にある胴差までの柱が間柱(青丸)といいます。
土台と柱は、ホールダウン金物(赤丸)やアンカーボルト、L字金物で緊結いたします。
胴差や梁といった横架材で柱と柱を水平方向でつないでいきます。この時柱と梁は羽子板ボルト(赤丸)でしっかりと留めていきます。
その後、壁を取り付けていきます。
野地板を張ってその上にアスファルトルーフィング(防水シート)貼っていきます。
ルーフィングは屋根の仕上がり材から侵入してきた雨水を防ぐためのもので大変重要なものになります。
アスファルトルーフィングは、屋根勾配の下手側から施工していき、上手側のものを下手側の上に重ねるように施工していきます。
上まで張り終わりました。
弊社ではルーフィングの二重葺きを採用し、アスファルトルーフィングの施工が終わると上棟日の作業は終了となります!
次回は中間検査の工程をまとめた【中間検査(防水検査)編】を掲載いたしますので、是非チェックしてみてください。